私たちはよく、自分のことを「うち」、外部の人や事を「そと・よそ」と言ったりしますよね。
昨今は『うち』(家・室内・自分)のことばかりに関心を向け、『そと』(庭・外部・近隣コミュニティ)との関わりが薄れている気がします。
室内快適性を追求し、ホームセキュリティにお金を掛けて宅内を守る。一方で、ご近所さんとの付き合いが希薄になり、室内に籠りがちに。旬の植物・食物に触れ、季節感を味わう機会が減ってしまっていないでしょうか。
ある不動産屋さんから「庭の手入れが行き届いたお宅は、だいたい家族の仲が良い」と聞き「なるほど!」と感心したことがあります。
『そと』(庭)に出て植物をメンテナンスすることで、旬に触れ、植物の話題で近隣の方々と挨拶を交わす。小さくても手入れが行き届いている庭は、暮らしている方の心が見えるようで素敵に感じます。
挨拶が行き交う通りは治安も良くなり、地域も家族もバランスよく健康になります。庭が果たす重要な役割を、もっとたくさんの方に知っていただきたいと思います。